郎等
ろうとう
名詞
標準
文例 · 用例
のみならず、堀辰雄、中野重治、萩原恭次郎等、所謂新進詩人の作物にも、一通り廣く目を通してゐた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
慶應義塾の文科生時代に級友の井汲清治、福原信辰、それに今は亡き宇野四郎等と先生ともどもに銀座へ歩き出たりした事は幾度かあつたが、その頃から殆ど二十年振の今日思掛ない事柄が老先生とのかういふ半日を與へてくれた。
— 南部修太郎 『日曜日から日曜日まで』 青空文庫
やあ、天井、屋の棟にのさばる和郎等!
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
(うむ、や、和郎等。
— 泉鏡花 『吉原新話』 青空文庫
をかし、此のあたりに住ふなる橙の長者、吉例よろ昆布の狩衣に、小殿原の太刀を佩反らし、七草の里に若菜摘むとて、讓葉に乘つたるが、郎等勝栗を呼んで曰く、あれに袖形の浦の渚に、紫の女性は誰そ。
— 泉鏡花 『月令十二態』 青空文庫
自然主義運動に対立して平行線的に進行をつゞけた写生派、余裕派、低徊派等の諸文学(夏目漱石などその門下、高浜虚子、長塚節、永井荷風、谷崎潤一郎等)については、森鴎外が、軍医総監であったことゝ、後に芥川龍之介が「将軍」を書いている以外、軍事的なものは見あたらない。
— 黒島傳治 『明治の戦争文学』 青空文庫
貞盛は親王様に御目にかゝつて、残念なることには今日郎等無くして将門を殺し得ざりし、郎等ありせば今日殺してまし、彼奴は天下に大事を引出すべき者なり、と申したといふ事である。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
それを突然に、郎等だにあらば打殺してましものをと言ふのは、余りに従兄弟同士として貴人の前に口外するには太甚しいことである。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫