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惨絶

むごぜっ
名詞
1
標準
文例 · 用例
」 老婦人はこれより前、惨絶残尽なる一|場の光景を見たりし刹那、心|挫け、気|阻みて、おのがかつて光子を虐待せしことの非なるを知りぬ。
泉鏡花 貧民倶楽部 青空文庫
「霧たちこめし水の面に、二ツの光りてらすなり、友におくれし螢火か、はた亡き魂かあはれ/\」と一面惨絶の光景を画きて、先づ幽魂の迷執をうつす。
北村透谷 「桂川」(吊歌)を評して情死に及ぶ 青空文庫
殊にアレキサンドリアの文庫の滅亡は惨絶凄絶を極めて、永く後世をして転た浩嘆せしめる。
内田魯庵 灰燼十万巻(丸善炎上の記) 青空文庫
折から淡々しい月の光、鉄窓を洩れて、床の上に網に似たる如き墨画を夢のように浮出したのは、謂うようなく、凄絶また惨絶の極であった、アンドレイ、エヒミチは横たわったまま、まだ息を殺して、身を縮めて、もう一|度打たれはせぬかと待構えている。
アントン・チエホフ Anton Chekhov 六号室 青空文庫
何を申すも猛獣同士の闘いの事なれば、何れか傷つき斃れますは必定、この一回を御見逃しあっては二度と見られぬ凄絶惨絶の大場面、当日は全市民各位の御来観御声援を切望致す次第で御座います。
江戸川乱歩 人間豹 青空文庫
凄絶、惨絶、奇絶、怪絶、おそらくは観客諸君の夢にも想像されぬところでござりましょう」 ひげの猛獣使いは、何かしらわけのわからぬことを口走った。
江戸川乱歩 人間豹 青空文庫
凄絶、惨絶、奇絶、怪絶、おそらくは観客諸君の夢にも想像されぬところでござりましょう」 何かそんなふうな意味のとれない奇怪|至極の文句があったのを思い出した。
江戸川乱歩 人間豹 青空文庫
折から淡々しい月の光、鐵窓を洩れて、床の上に網に似たる如き墨畫を夢のやうに浮出したのは、謂ふやうなく、凄絶又慘絶の極で有つた、アンドレイ、エヒミチは横たはつた儘、未だ息を殺して、身を縮めて、もう一|度打たれはせぬかと待構へてゐる。
アントン・チエホフ Anton Chekhov 六號室 青空文庫