染みる
じみる
接尾辞動詞-一段
標準
to become ...-ish
文例 · 用例
二 岐阜ではまだ蒼空が見えたけれども、後は名にし負う北国空、米原、長浜は薄曇、幽に日が射して、寒さが身に染みると思ったが、柳ヶ|瀬では雨、汽車の窓が暗くなるに従うて、白いものがちらちら交って来た。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
暑い時分じゃが、理窟をいうとこうではあるまい、私の血が沸いたせいか、婦人の温気か、手で洗ってくれる水がいい工合に身に染みる、もっとも質の佳い水は柔かじゃそうな。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
掻巻越に、お孝は学士の手を我が胸に持添えて、「さあ、話しておくんなさいな、――身に染みるわねえ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
……」彩ある雲四十六 爺さんは、先刻打撲された時|怪飛んだ、泥も払わない手拭で、目を拭くと、はッと染みるので、驚いて慌しいまで引擦って、「他所目には大所の御新造さんのように見えます、その貴女が、……やっぱり苦界、いずれ苦の娑婆でござります。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
却つて、日を經るに從つて、物語を聞きさした如く、床しく、可懷しく、身に染みるやうに成つたのである。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
後先になって勇美子の部屋に立向うと、たちまち一種身に染みるような快い薫がした。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」 月の柳の雫でも夜露となれば身に染みる。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
」「畜生、怪しからず身に染みる、堪らなく寒いものだ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
作例 · 標準
子供の頃、その酸っぱい味に、顔をしかめずにはいられなかった。「まるでレモンだね」と、思わず言ってしまうような、その味に染みる体験だった。
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古い着物に染みるカビの匂いは、なんとも言えない郷愁を誘う。
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「この香りは、懐かしい故郷の匂いに染みるよ。」と彼は目を閉じた。
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標準
to become stained with ...
作例 · 標準
彼の言葉は、私の心に深く染み、忘れられないものとなった。
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「この味噌汁は、出汁がよく染みてて美味しいね!」と、妻は夫に言った。
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長年使っているこの布は、洗濯を繰り返すうちに、色が深く染みて味が出てきた。
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