幻辞.com

榜示

ほうじ
名詞
1
標準
文例 · 用例
その草の中に、榜示杭に似た一本の柱の根に、禁厭か、供養か、呪詛か、線香が一束、燃えさしの蝋燭が一|挺。
泉鏡花 菊あわせ 青空文庫
此書は後の愛護民譚に変化を与へる榜示となつてゐる様であるから、少しく詳しく説いて見る。
折口信夫 愛護若 青空文庫
一等情ないめを見るのは、方便善の一時の榜示杭になつて居たものである。
折口信夫 神道の史的価値 青空文庫
また東の方へ曲る角に巡査派出所があって、「砂町海水浴場近道南砂町青年団」というペンキ塗の榜示杭が立っていた。
永井荷風 元八まん 青空文庫
わたくしが偶然|枯蘆の間に立っている元八幡宮の古祠に行当ったのは、砂町海水浴場の榜示杭を見ると共に、何心なく一本道をその方へと歩いて行ったためであった。
永井荷風 元八まん 青空文庫
関東以北においては特に設けられたる境の榜示のみならず、天然の生木にもツクシの名を与え、更に進んではやや尖ったる山の峰の、特に目標となるものを大ツクシ小ツクシなどという例が多い。
野草雑記 野草雑記・野鳥雑記 青空文庫
高輪の泉岳寺が今の倍数ほどの借家を建て、同時に門前のお土産屋が一軒もなくなったとて、府や市が石の榜示を立てなければ、四十七士の墓所の不明になる危険はないはずだ。
柳田国男 雪国の春 青空文庫
それが水筋の変化をへたと見えて、今では四、五町も隔たった砂浜の中に、何の付きもなく郡境の榜示杭が立っている。
柳田国男 雪国の春 青空文庫