吟誦
ぎんしょう
名詞
標準
文例 · 用例
されどフランチエスカの君は、會院の吟誦には喝采を得ざるものなしといふをもて、わが自負の心を抑へ給へり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
私はたゞ、この學校の生徒が日夕吟誦しても差支のない樣な、校歌といふやうな性質のものを試みに作つた丈です。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
私はたゞ、この学校の生徒が日夕吟誦しても差支のない様な、校歌といつたやうな性質のものを試みに作つた丈です。
— 石川啄木 『雲は天才である』 青空文庫
この声を出すには、先ずこんな風に正座して身心を整斉虚名ならしめ、気海|丹田に力をこう籠めて全身に及ぼし、心広く体胖かに、即ち至誠神明に通ずる底の神気を以て朗々と吟誦するのです。
— 夢野久作 『謡曲黒白談』 青空文庫
」などと、鼻にかゝつた声で吟誦した。
— 牧野信一 『「悪」の同意語』 青空文庫
かれは、「響りんりん」という故郷を去るの歌をつねに好んで吟誦した。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
今日以後の文人は山林に隠棲して風月に吟誦するような超世間的態度で芝居やカフェーにのみ立籠っていて人生の見物左衛門となり見巧者訳知りとなったゞけでは足りない。
— 内田魯庵 『二十五年間の文人の社会的地位の進歩』 青空文庫
彼等の答は一様に、無名人の分はともかく吟誦に耐へる、星巌等のは成るほど意味は面白からうが、何分下品な調子で賛成できぬと云ふ理由であつた。
— 河上肇 『閑人詩話』 青空文庫