二重写し
にじゅううつし
名詞
標準
double exposure
文例 · 用例
なんのことはない、私の錯覚と壊れかかった街との二重写しである。
— 梶井基次郎 『檸檬』 青空文庫
このごろのアサヒグラフの表紙裏に出ている二重写しのお慰みの当てものなどはいちばん罪が浅いほうであろう。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
そして、敢て因縁をいふならば、たまたま名曲堂が私の故郷の町にあつたといふことは、つまり私の第二の青春の町であつた京都の吉田が第一の青春の町へ移つて来て重なり合つたことになるわけだと、この二重写しで写された遠いかずかずの青春にいま濡れる思ひで、雨の口繩坂を降りて行つた。
— 織田作之助 『木の都』 青空文庫
いつか、こんな場面が自分の周囲にあったような二重写しを見るような気がした。
— 林芙美子 『晩菊』 青空文庫
古風な寺の廊下に、紅紫とりどりの疲れた女達が、背景と二重写しみたいに、そぐわないモダンさで群れている。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
いつか、こんな場面が自分の周囲にあつたやうな二重写しを見るやうな気がした。
— 林芙美子 『晩菊』 青空文庫
腕の中になよなよと蠢めく悩ましき肉体は、瞼の葉子と二重写しになって、まるで、あの葉子を、力一杯抱きしめているような気がして来た。
— 蘭郁二郎 『夢鬼』 青空文庫
その結果いよいよ夢と現実とが二重写しのようにどちらともつかずになって来たのです。
— 蘭郁二郎 『歪んだ夢』 青空文庫
作例 · 標準
古い写真機で撮影したためか、背景が二重写しになっていて面白い写真になった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
心霊写真かと思ったら、ただの二重写しで安心したよ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
意図的に二重写しの技法を使って、幻想的な雰囲気を表現した写真作品だ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash