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当たり箱

あたりばこ
名詞
1
標準
文例 · 用例
天長く地久しくとか、天地無窮とか、終り無き世とか云ふのは梨子を「有りの実」と唱び硯箱を「当り箱」と名づけるのと同じく縁喜を祝ふ仮の言葉で、数日の後には必ず枯れるに定まつた松の切り枝を立てて常磐の栄を願ふ徴しとするのと同じ心持で常に唱へて居るに過ぎぬ。
丘浅次郎 人類の将来 青空文庫
御神酒所で休んでいる時、今日の昼頃、当り箱を玩弄にしていて、ツイ手拭の端へ、たという字を書きました。
赤い紐 銭形平次捕物控 青空文庫
御神酒所にいる人達の話を総合すると、辰蔵は今日の昼頃やって来て、一と休みしながら、寄付の帳面を付ける当り箱を引寄せて、手拭の端へ、小さくたという字を書いたことは疑いもありません。
赤い紐 銭形平次捕物控 青空文庫
「家主さんへ行って、火鉢を二つ三つと、帳場で使う当り箱と、掛物を一幅借りて来い――何だって構わないとも、山水でも花鳥でも、お仏様でも、――相手は質屋だ。
平次屠蘇機嫌 銭形平次捕物控 青空文庫