思案投首
しあんなげくび
名詞
標準
being at one's wit's end
文例 · 用例
」と歎息して、綾子は後に思案投首。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
」と、平七は思案投首の體で、二箸三箸、また黒いものを挾んで、精限り根限りの味覺を舌の尖端に集めようとする状で、ぴた/\と音させて、深く考へ込んでゐたけれど、到頭分らなかつた。
— 上司小劍 『父の婚禮』 青空文庫
どうしたら人間が住めるであろうかと皆々が思案投首というところへ、文左衛門さんがやってきて、「山寺のようでしょう」 と云う。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
」三十三、思案投首の体の事 並に意外なる成行の事 場面一転して、ここは永田町内相官邸、会議室の大テーブルを囲んでいるのは、内務、外務両大臣と各両次官、欧亜局長の五人。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
すぐホテルへ行ってその先生を何とか宥めてくれ給え」 外務大臣は思案投首のていで、「宥めるくらいでうまくおさまるかしらん。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
錢形の親分さんともあらう者が、思案投首で、私の居るのも知らずに通り過ぎたりして」「用事が無きや放つて置いてくれ、俺は忙しい」 平次はクルリと背を向けて、其儘行手を急がうとすると、「まア、待つて下さいな、親分」 ヒラリと身を飜へしたお瀧、平次の袖の下を潜るやうに先へ立塞がつて大手を擴げます。
— 花見の仇討 『錢形平次捕物控』 青空文庫
銭形の親分さんともあろうものが、思案投首で、私のいるのも知らずに通り過ぎたりして」「用事がなきゃ放っておいてくれ、俺は忙しい」 平次はクルリと背を向けて、そのまま行手を急ごうとすると、「まア、待って下さいな、親分」 ヒラリと身を翻したお滝、平次の袖の下を潜るように先へ立塞がって大手を拡げます。
— 花見の仇討 『銭形平次捕物控』 青空文庫
どうしたらよかろうかと思案投首をしているのを見て、繩を千束ないあげてから、それをそっくり焼いて灰にして、献上すればよいじゃないかと、注意してくれたのがその父であった。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
作例 · 標準
予算の大幅なカットを命じられ、プロジェクトリーダーは「これでは完成させられない」と思案投首の体だ。
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いくら地図を見ても現在地が分からず、二人は登山口で思案投首してしまった。
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複雑に絡み合った糸を解こうとしたが、結局どうにもならず、彼は思案投首して放り出した。
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