出し殻
だしがら
名詞
標準
grounds (of tea and coffee)
文例 · 用例
これは今お話した富豪連が、崑崙山の麓で使い棄てた緑茶の出し殻から精製した白い粉末で、相当高価なものだそうですが、それでも我慢して、普通のお茶に交ぜて服んでみると、芳香や風味は格別無い代りに、純粋のエキスですから神気の冴える事は非常なものです。
— 夢野久作 『狂人は笑う』 青空文庫
精分の多い煮汁はみな捨てゝしまひ、肉の煮出し殻を皿に盛つたものだ、かうした些細な食膳の変化にも感激するほどに、妻の献立表は、毎日のやうに単調を極めてゐたのであつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
」 茶箪笥から出した煎餅も、弟たちが食い尽し、茶も出し殻になってしまった。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
」 突如藤吉の指さす方、天水桶の傍に、紫の煮出し殻を四角の箱から開けたまま強飯みたいに積み上げてある江戸紫屋自慢の看板。
— 怨霊首人形 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
矢っ張り違います」「試験が済んだ直ぐ後でしたから、試験勉強の出し殻が頭の中に残っていたんです」「それにしても豪いものですよ。
— 佐々木邦 『勝ち運負け運』 青空文庫
俺は、俺の作品のだしがら?
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
スウプのだしがらの様な。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
あの男は、少くともスウプのだしがらではない。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫