幻辞.com

髪粉

かみこ
名詞
1
標準
文例 · 用例
あのように縮らして髪粉をつけてぴんと立てた頭髪や、人工的に保持され修飾されているあのように美しい顔色や、あのように見るも華美な佩剣や、嗅覚に対するあのように鋭敏な配慮をもってすれば、確かにどんなものでもいつまでもいつまでも保たせることが出来るであろう。
上巻 二都物語 青空文庫
その死刑執行吏でさえ、かの呪文に遵って、「頭髪を縮らし、髪粉をつけ、金モールの上衣、扁底靴★、白絹の靴下を著用して」職務を執行せよと命ぜられていたのだ。
上巻 二都物語 青空文庫
そして、そのキリスト紀元千七百八十年にモンセーニュールの接見会に集った賓客たちの中で、頭髪を縮らし、髪粉をつけ、金モール服を著、扁底靴を穿き、白絹靴下を穿いた一校刑史に根ざしたある制度★が、余人ならぬ自分たちの運の星の消えるのを見ることになろうとは、誰がおそらく思ったことであろう!
上巻 二都物語 青空文庫
話のすむ大分前から、トゥリローニーさん(というのは、覚えておられるであろうが、大地主さんの名である)は自分の席から立ち上って、室内を大胯に歩き※っていたし、医師は、もっとよく聞き取ろうとでもするように、髪粉をつけた仮髪を脱いで腰掛けていて、その短く刈込んだ黒い頭はまったくすこぶる珍妙に見えた。
宝島 宝島 青空文庫
さらに彼はその髪に古風な高い髢を入れて、その先きをうしろに垂らした上に、こてこてと髪粉をつけ、ブラシはよく掛けてあるがもうよほどの年数物らしい褐色の上衣をきて、灰色の長い靴下に、バックルのついた爪さきの平たい靴をはいている。
廃宅 世界怪談名作集 青空文庫
他の一枚は美しい妙齢の婦人で、鉤鼻で、ひたいの髪を巻いて、髪粉をつけた髪には薔薇の花が挿してあった。
スペードの女王 世界怪談名作集 青空文庫
それから、薔薇の花で飾った帽子を取って、髪粉を塗った仮髪をきちんと刈ってある白髪からはずすと、髪針が彼女の周囲の床にばらばらと散った。
スペードの女王 世界怪談名作集 青空文庫
あらゆる理髪屋の店は、髪粉の流行と王鳥式の髪の再流行とを望んで、青く塗られて百合の花で飾られていた。
LES MISERABLES レ・ミゼラブル 青空文庫