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突立

とったつ
名詞
1
標準
stand straight up
文例 · 用例
『あれ』屍を守る見樣で、棒の如く突立つた女は、軈て俄然と身を投て、伏重なつたと思ふと、熟と僵れて身動も仕無い。
萩原朔太郎 二十三夜 青空文庫
しばらくして内から年取つた番頭らしいのが出て來たが、別に這入れとも云はず突立つたまゝで不思議さうに吾々二人を見下ろしてゐる。
寺田寅彦 伊香保 青空文庫
異樣にぢつと、險しい姿勢で突立つたまま、そして身動きもしないで。
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 巴里の手紙 青空文庫
妾は朦朧とした意志に危険を直覚して、ふと佐野を見ると血の附いた刀を持って茫然と突立っていました。
吉行エイスケ バルザックの寝巻姿 青空文庫
おや/\、彼奴が來て居る、どうして彼奴は自分の先へ先へと廻はるだらう、忌ま/\しい奴だと大に癪に觸つたが、さりとて引返へすのは猶ほ慊だし、如何して呉れやうと、其儘突立つて志村の方を見て居た。
国木田独歩 畫の悲み 青空文庫
おやおや、彼奴が来ている、どうして彼奴は自分の先へ先へと廻わるだろう、忌ま忌ましい奴だと大に癪に触ったが、さりとて引返えすのはなお慊だし、如何してくれようと、そのまま突立って志村の方を見ていた。
国木田独歩 画の悲み 青空文庫
昔は大きな火鉢に炭火を温かに焚いていたのが、今は煤けた筒形の妙なストーブのようなものが一つ室の真中に突立っていた。
寺田寅彦 雑記(2) 青空文庫
それでからもう砂利でも針でもあれと地へこすりつけて、十余りも蛭の死骸を引くりかえした上から、五六|間向うへ飛んで身顫をして突立った。
泉鏡花 高野聖 青空文庫