席を譲る
せきをゆずる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to give one's seat to someone
文例 · 用例
詩が中途にして小説に席を譲るといふことは、常に余りに実利的心情を意味するものである。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
たとえば自分の祖母にやさしい言葉をかけるとか、乗合馬車で座席を譲るとかいうくらいな事でもいいが、とにかく何かしないではおかないようにするがいい」という一節がある。
— 寺田寅彦 『丸善と三越』 青空文庫
ひとにものを食わせるというのは、電車でひとに席を譲る以上に、苦痛なものである。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
道徳的といふのは、借りた金銭をきちんと期限通りに返すとか、電車のなかで婦人客に席を譲るとかするのをいふのでない。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
ブウルヂヨアも亦プロレタリアに早晩席を譲るであらう。
— 芥川龍之介 『文芸的な、余りに文芸的な』 青空文庫
(precedence to age)長者に席を譲る。
— Y 『熟語本位英和中辞典』 青空文庫
出来るならば月給を倍にして、遠山の御嬢さんと明日から結婚さして、一ヶ月許り東京へでも遊びにやつて遣りたい気がした矢先だから、や御湯ですか、さあ、こつちへ御懸けなさいと威勢よく席を譲ると、うらなり君は恐れ入つた体裁で、いえ構ふておくれなさるな、と遠慮だか何だか矢っ張立つてる。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
出来るならば月給を倍にして、遠山のお嬢さんと明日から結婚さして、一ヶ月ばかり東京へでも遊びにやってやりたい気がした矢先だから、やお湯ですか、さあ、こっちへお懸けなさいと威勢よく席を譲ると、うらなり君は恐れ入った体裁で、いえ構うておくれなさるな、と遠慮だか何だかやっぱり立ってる。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
作例 · 標準
電車で重い荷物を持ったお年寄りを見かけたので、彼は迷わず「どうぞ」と声をかけて席を譲った。
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後進の育成に専念するため、彼は社長の座を退き、長年信頼してきた部下に席を譲ることに決めた。
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バスで立っている妊婦さんに席を譲った際、感謝の言葉をもらって心が温かくなった。
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