手軽い
てがるい
形容詞
標準
文例 · 用例
いくら高峰様でも痛くなくお切り申すことはできません」「いいよ、痛かあないよ」「夫人、あなたの御病気はそんな手軽いのではありません。
— 泉鏡花 『外科室』 青空文庫
最近も、私を、作者を訪ねて見えた、学校を出たばかりの若い人が、一月ばかり、つい御不沙汰、と手軽い処が、南洋の島々を渡って来た。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
お互に此処等は手軽い。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
」 女がこれから持ち出そうとする問題は、なかなかそんな有り触れた手軽いものではないらしかった。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
恰も大人が小児に云って聞かせるような、手軽い、親切な気持ちをこめて……しかし、それを聞いているうちに私は、今朝からまだ一度も経験しなかった新らしい戦慄が、心の底から湧き起って来るのを、押え付ける事が出来なくなった。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
電気椅子より手軽い死刑も。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
……これはズット以前、新聞記者にチョット話した事がある、心理遺伝の中でも極く極く手軽い実例ではあるが、無くて七癖、あって四十八癖という奴は、精神病者と同様に、自分の気持が、自分で自由にならない好適例である。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
しかし……しかし、多分、その裁判には私も何かの証人として呼び出される事と思いますが……又、呼び出されないにしても、勝手に出席する権利があると思うのですが……その裁判に私が出席するとなれば、断じてソンナ手軽い裁判では済みますまいよ。
— 夢野久作 『一足お先に』 青空文庫