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総二階

そうにかい
名詞
1
標準
full two-story house
文例 · 用例
まだ宵だというに、番頭のそうした処は、旅館の閑散をも表示する……背後に雑木山を控えた、鍵の手|形の総二階に、あかりの点いたのは、三人の客が、出掛けに障子を閉めた、その角座敷ばかりである。
泉鏡花 貝の穴に河童の居る事 青空文庫
台傘の朱は、総二階一面軒ごとの緋の毛氈に、色|映交わして、千本植えたる桜の梢、廊の空に咲かかる。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
この家は旧|札差の作えた家で、間口が四|間に二間半の袖蔵が付いており、奥行は十間、総二階という建物で、木口もよろしく立派な建物であったが、一時牛肉屋になっていたので随分|甚く荒らしてあった。
堀田原へ引っ越した頃のはなし 幕末維新懐古談 青空文庫
門構えで、総二階で、ぽつんとそういう界隈に一軒あるしもたやは何となし目立つばかりでなく、どう見ても借家ではないその家がそこに四辺を圧して建てられていることに、云わばその家の世路での来歴というようなものも察しられる感じなのである。
宮本百合子 今日の耳目 青空文庫
広い中庭を前にしたそのクリーム色の総二階建は、軽快な円柱をアーチで結んだ如何にも南国的な廻廊に取巻かれ、その廻廊のところどころに、軍服姿の白人が、或は談笑し、或は靴を磨きしてゐた。
岸田國士 北支物情 青空文庫
総二階に車寄せなんかついて堂々たるもんですよ。
タラノ音頭 ――コルシカ島の巻―― ノンシャラン道中記 青空文庫
今でいへばその何層倍と考へ替へたらいゝか、見当の付きかねる相当大きな家で、前回りは木造、後構へは煉瓦造りの総二階だつた。
木村荘八 両国界隈 青空文庫
こんどは総二階になつて、奥村さんが住んでゐたやうな謎めいた部屋はどこにもなかつた。
神西清 地獄 青空文庫
作例 · 標準
彼が建てた家は、立派な総二階建ての日本家屋だ。
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