通衢
つうく
名詞
標準
文例 · 用例
ペツポ怒りて、頑なる女かな、この木履もてそちが頭に、ピアツツア、デル、ポヽロの通衢のやうなる穴を穿けんと叫びぬ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
而して我名を載せたる番付は早く通衢に貼り出されたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
羅馬なる猶太街の狹きも、これに比べては尚|通衢大路と稱するに足るならん。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
君はこよひの舞臺にて、むかし羅馬の通衢を驅るに凱旋の車をもてせしアヌンチヤタがいかに賤客に嘲られ、口笛吹きて叱責せられたるかを見そなはし給ひしなるべし。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
鵬斎が茶山を通衢上に捉へて放さなかつた如く、茶山は霞亭を諸生間に抜いて縦つまいとした。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
渠は力の抜けた足を急がせて、支庁坂を下りきつたが、左に曲ると両側の軒燈明るい真砂町の通衢。
— 石川啄木 『病院の窓』 青空文庫
死人の屍を通衢に曝らして、他人の食料に供することは、大なる功徳と認められた。
— 桑原隲藏 『支那人間に於ける食人肉の風習』 青空文庫
祠前ノ通衢、八重垣町須賀町、是ヲ狭斜ノ叢トナス。
— 永井荷風 『上野』 青空文庫