芥子坊主
けしぼうず
名詞
標準
文例 · 用例
大な像で、飯の時なんぞ、並んで坐る、と七才の年の私の芥子坊主より、づゝと上に、髪の垂つた島田の髷が見えたんです。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
そいつは頭をくりくりの芥子坊主にしてね、着物だって袖の広い支那服だろう、沓もはいてるねえ、大へんかあいらしいんだよ、一番はじめの日僕がそこを通ったら斯う言っていた。
— 宮沢賢治 『風野又三郎』 青空文庫
可いや、地尻の番太と手前とは、己が芥子坊主の時分から居てつきの厄介者だ。
— 泉鏡花 『註文帳』 青空文庫
芥子坊主剃り殘されて、只泣きに泣きし此の方、斯くばかり疼きことなし。
— 長塚節 『長塚節歌集 中』 青空文庫
」義雄が不思議さうに聽くと、「なアに」と、氷峰はにこつきながら、髮を分けてもないのが芥子坊主の樣に見えるあたまをくるりと一つまはして、ぬツと義雄の方へ顏を向け、「北海道人はこれがただ習慣の樣になつてをるのぢや。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫
」氷峰は例の芥子坊主の樣な、そしてまた竹の筒の樣な顏に苦笑ひをしながら、「來月一日から、また、今度は通常道會が招集されるので、十勝から出て來るあの議員を捉へて、いよ/\泣きついて見ようかとも思うてをる??然しそれには、雜誌が全く僕の實權内にある樣になつてゐなければ困るから、なア。
— 憑き物 『泡鳴五部作』 青空文庫
」氷峰は例の芥子坊主の樣な、そしてまた竹の筒の樣な顏に苦笑ひをしながら、「來月一日から、また、今度は通常道會が招集されるので、十勝から出て來るあの議員を捉へて、いよ/\泣きついて見ようかとも思うてをる――然しそれには、雜誌が全く僕の實權内にある樣になつてゐなければ困るから、なア。
— 憑き物 『――泡鳴五部作』 青空文庫
頂上の處のみ僅に殘れるは、小兒の芥子坊主にも譬ふべし。
— 大町桂月 『赤城山』 青空文庫