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利鎌

とがま異読 とかま
名詞
1
標準
sharp sickle
文例 · 用例
……欄干に胸を壓へて、故郷の空とも分かぬ、遙かな山の頂が細い煙を噴くのを見れば、あれが身を焚く炎かと思ひ、石の柱に背を凭れて、利鎌の月を見る時は、それも身を斬る刃かと思つたんです。
泉鏡太郎 みつ柏 青空文庫
晃 (百合を背後に庇い、利鎌を逆手に、大勢を睨めつけながら、落着いたる声にて)ああ、夜叉ヶ池へ――山路、三の一ばかり上った処で、峰裏|幽に、遠く池ある処と思うあたりで、小児をあやす、守唄の声が聞えた。
泉鏡花 夜叉ヶ池 青空文庫
(と云うまま落したる利鎌を取ってきっと突つく。
泉鏡花 夜叉ヶ池 青空文庫
」 痩形の、小柄の、巾着切りか刑事見たいな、眼が迫って険しい、青いしゃっ面の、四十前後の、それは鼻っぱしの恐ろしい番頭君が、蟷螂さながらの敷居際の構えで、ヤッと片手の利鎌を振り立てた。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
その利鎌を今度は二た振り右と左で空に反す、その柄を両膝に確と立てると、張り肱の、何かピリピリした凄い蟀谷になる。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
利鎌もて萱刈る如く。
長塚節 長塚節歌集 上 青空文庫
利鎌もて斷つといへどももとほるや蚯蚓の如き洟垂るゝ子等みゝず/\頭もなきとをもなきと蕗の葉蔭を二わかれ行く秀眞子ひとり居の煩しきをかこつこと三とせばかりになりけるが、このごろうら若き女のほの見ゆることあるよしいづこともなく聞え侍れば、彼れ此れとひたゞせどもえ辨へず。
長塚節 長塚節歌集 中 青空文庫
利鎌のような月の出ている葡萄色の空に、一輪二輪と綻びかけている真っ直ぐな枝の、勢いよく伸びているのもいいものです。
佐左木俊郎 季節の植物帳 青空文庫
作例 · 標準
農夫は利鎌で草を刈り取った。
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利鎌を手に、彼は畑へと向かった。
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この利鎌はよく切れるので、作業がはかどる。
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