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悲憤慷慨

ひふんこうがい
名詞動詞-サ変
1
標準
indignant lamentation over the evils of the times
文例 · 用例
時には自分になまじい物質的な利得ばかりを与えながら昔日の尊敬を忘れ去り、学商呼ばわりする世情を、気狂いのようになって悲憤慷慨することもある。
岡本かの子 食魔 青空文庫
旦那が役所へ通ふ靴の尖は輝いて居るけれども、細君の他所行の穿物は、むさくるしいほど泥塗れであるが、惟ふに玄關番の學僕が、悲憤慷慨の士で、女の足につけるものを打棄つて置くのであらう。
泉鏡花 山の手小景 青空文庫
然れども我は実にこの波浪に漂蕩して、悲憤慷慨の壮士と共に我が血涙を絞りたりしなり。
北村透谷 三日幻境 青空文庫
藤田東潮は、会沢の学者肌に対して、寧ろ、悲憤慷慨する稜々たる気骨の政治家肌の男であつた。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
又攘夷論者も、鎖国主義的攘夷論でなくて、国家の面目を傷け、国体の尊厳を毀り、国民の意気を挫く脅迫的開国、城下の盟約開国に悲憤慷慨する尊皇愛国的な攘夷論者であつた。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
源十氏は屡々これらの野卑極まりもない風習に関して、悲憤慷慨の演説を開きますが、一朝一夕に永年の習慣が改まる筈のものでもなく、稍ともすれば氏の前でその仇名を呼ぶ者に出会つては叱咤の声を枯らしつゞけてゐる始末です。
牧野信一 月あかり 青空文庫
最初、彼らは革命の失敗者として、清盛を罵り、平家の一門を呪い、陰謀の周密でなかったことを後悔し、悲憤慷慨に夜を徹することが多かった。
菊池寛 俊寛 青空文庫
が、一月、二月経つうちに、そうした悲憤慷慨が、結局鬼界ヶ島の荒磯に打ち寄する波と同じに、無意味な繰り返しに過ぎないことに気がつくと、もう誰も、そうしたことを口にする勇気も無くしていた。
菊池寛 俊寛 青空文庫
作例 · 標準
若き志士たちは、国家の危機を前にして居酒屋で悲憤慷慨していた。
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時代の退廃を憂える老教授は、論文の中で激しく悲憤慷慨してみせた。
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彼の演説は単なる非難ではなく、正義が失われたことへの悲憤慷慨に満ちていた。
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