逆睹
ぎゃくと
名詞
標準
文例 · 用例
併しながら、局部の些々たる勝利から全線の勝敗が逆睹されないと同じく、そんなことはいうに足りない。
— 平林初之輔 『文藝運動と勞働運動』 青空文庫
事実、天目山で討死していなかったとすれば、天下の風雲、さらに逆睹すべからざることになる。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
しょせん、やつらの力では」「しかし勝敗は逆睹できません。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
まだ未来にどれ程な艱苦迫害が待ちもうけているかは逆睹しがたいが、その決定だけでも話してやったら、さだめし万吉喜ぶだろう、耳に入れてやりたいのは山々で、聞かせてやれないのは辛いことだ。
— 船路の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
――いや彼が稀世の怪物なら、時雲のうごきも一寸さきが逆睹できない怪雲であるから、彼自身にさえ、ほんとの腹は固まってないのかもしれなかった。
— 帝獄帖 『私本太平記』 青空文庫
逆睹しがたい形になった。
— 新田帖 『私本太平記』 青空文庫
織田に属すが勝か) を見くらべて、朝に就き、夕べに去り、ほとんど、逆睹し難いものがあった。
— 吉川英治 『黒田如水』 青空文庫