模刻
もこく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
(carved) replica
文例 · 用例
拓本職人は石刷りを法帖に仕立てる表具師のようなこともやれば、石刷りを版木に模刻して印刷をする彫版師のような仕事もした。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
そこで私は仕事の隙々を見て、桜の木で、そのままそっくりに模刻をした。
— 大病をした時のことなど 『幕末維新懐古談』 青空文庫
私は余り懐かしく思ったまま、昔時を追懐し、右の観音をまたそのままに模刻して記念のために残し、只今は仏間に飾ってあるようなわけであります。
— 大病をした時のことなど 『幕末維新懐古談』 青空文庫
古い珍本から模刻したというその※画のめずらしい元禄風俗や、髪の形や、円味をもった袖や、束髪なぞの流行って来た時世にあって考えると不思議なほど隔絶れている寛濶で悠暢な昔の男女の姿や、それからあの皆なの褒める○○の多い西鶴の文章は捨吉も争って買って来て開けて見たものだ。
— 島崎藤村 『桜の実の熟する時』 青空文庫
或る時は私の作の狆を手本にして、伊豆から出る沢田石で模刻させて見ると、どうやらこなして行きます。
— 谷中時代の弟子のこと 『幕末維新懐古談』 青空文庫
いい彫刻があると、父はよく稽古に模刻した。
— 高村光太郎 『回想録』 青空文庫
明時代頃のやきものの白衣観音の素晴しいのがあるというので、よそから借りて来て、桜の材か何かで一心に自分で模刻しているようなことが時々あった。
— 高村光太郎 『回想録』 青空文庫
余は初めてこの事を知りて、其意想外なるに少なからず驚きたるものなるが、試に天保安政頃の出版に係る他の二、三国の図に就て比較せしに、中には僅ながらも補足を加えたるものもあれども、孰れも『正保図』を模刻せるに過ぎざるものなることを確めたり。
— 木暮理太郎 『古図の信じ得可き程度』 青空文庫
作例 · 標準
博物館には、古代の石碑の精巧な模刻が展示されている。
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失われた美術品を後世に伝えるため、忠実に模刻された。
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彼は仏像の模刻を専門とする職人だ。
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ウィキペディア
模刻(もこく)とは、書道において、書蹟を石や木に模写して彫りつけ、保存・鑑賞・学書用の書蹟「法帖」を制作すること。「摹刻」(「摹」は「募」の「力」を「手」に換えた字)とも書く。
出典: 模刻 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0