刈り葺く
かりふく
動詞-五段-カ行動詞-他動詞
標準
to thatch (a roof)
文例 · 用例
どんなに好きな人でも、五年ものあいだ、といの中にいて、水ですっかりふくれあがってしまっては、恋もなにもおしまいです。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『いいなずけ』 青空文庫
わたしの可愛いお猫さんのように、さ、お湯をつかって支度をしましょう――といった調子なので、テレサはテレサですっかりふくれ返って、その巨大な北極熊みたいな全身へ万遍なくおしろいを叩きはじめる。
— しっぷ・あほうい! 『踊る地平線』 青空文庫
」「桑の芽がすっかりふくらんで、日あたりのよいところはもうほぐれていますよ。
— 前田夕暮 『種紙の青む頃』 青空文庫
この「セリフ」の面白さは、いつでも、「こっけい」すなわち、「おかしさ」ばかりふくんでいるものとはかぎらない。
— 岸田國士 『劇の好きな子供たちへ』 青空文庫
然し警察がよくよく性に合はないと見え、Tさんが現れると、すつかりふくれて、突然麻雀に転向してゐた。
— 坂口安吾 『囲碁修業』 青空文庫
八、急げ」「一體これはどうした事でせう、親分」 八五郎はスタートに並んだまゝ、鼻ばかりふくらませてをります。
— 血塗られた祝言 『錢形平次捕物控』 青空文庫
きょうは手紙、ゆっくりどっさりかきたいが強いてやめます、わけは、又右手の拇指の下がすっかりふくれて右手こまるのです。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
職人たちが、冬の間に刈り溜めた良質な茅を使い、古民家の痛んだ屋根を丁寧に刈り葺いていく。
「今年は天候に恵まれたから、例年以上に瑞々しい萱で社殿を刈り葺くことができそうだ。」
軒先から棟へと順繰りに、隙間なく等間隔で茅を刈り葺くことで、雨漏りを防ぐ強固な屋根が完成する。
白川郷の合掌造り集落では、数十年に一度の葺き替えを「結(ゆい)」の精神で共に刈り葺く伝統が守られている。