裏見
うらみ
名詞
標準
文例 · 用例
大日堂の裏手より裏見の滝へとこころざす。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
確かに今乗った下らしいから、また葉を分けて……ちょうど二、三日前、激しく雨水の落とした後の、汀が崩れて、草の根のまだ白い泥土の欠目から、楔の弛んだ、洪水の引いた天井裏見るような、横木と橋板との暗い中を見たが何もおらぬ。
— 泉鏡花 『海の使者』 青空文庫
車の左右に手の届く、数々の瀧の面も、裏見る姿も、燈籠の灯に見て、釣舟草は浮いて行く。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
蕨は十二三年前までは寂光へ行く路、霧降へ行く路、裏見へ行く路などでも澤山に採れたが、ぢき手に持てなくなる位採れたが、今は開けて、もうさう手近なところにはなくなつた。
— 田山花袋 『日光』 青空文庫
さういふ婆さんは、大抵寂光から裏見へ行く山の中、裏見から慈觀瀑の上一里ほどの處へ出かけて行つてそして採つて來るのであつた。
— 田山花袋 『日光』 青空文庫
荒沢の橋の手前から、道を右にとって登ってゆくと、裏見の滝に出ます。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
三 この、裏見の滝道の林の中の一軒家。
— 日光の巻 『丹下左膳』 青空文庫
高原 裏見が滝へ行った帰りに、ひとりで、高原を貫いた、日光|街道に出る小さな路をたどって行った。
— 芥川龍之介 『日光小品』 青空文庫