狂い水
くるいみず
名詞
標準
文例 · 用例
君は若い時分から狂い水が好きだったからなあ」 とお父さんは言ったが、少時してからその狂い水を勧められるまゝにチビ/\嘗めながら、「成程、算盤が置いてある。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
そこは狂い水の功徳、有難いものさ。
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫
何でも、人のせいにするのが人間のくせでな、気狂い水などといわるる酒こそよい迷惑よ」 この中で、誰の声より大きいのが、この中で誰よりもいちばん痩せている灰屋紹由の声だった。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
私はときどき不幸な狂水病者のことを考へる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
狂水病者の例は極めて特異の例である。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
「でもその、拳ぐらいで騒ぎが静まりゃ可いんですが、酔が廻ると火の玉め、どうだ一番相撲を取るか、と瘠ッぽちじゃありますがね、狂水が総身へ廻ると、小力が出ますんで、いきなりその箒の柄を蹴飛ばして、血眼で仕切ったでしょう。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
」「さっぱりおいしくねえや、なんだって、大人はこんなものを飲むんだろうな」「酒は狂水という、頭のよい人をさえあやまらせる。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
黄河の狂水には天意あるのみで人意の徳はありませんが、あなたの大業には王化の使命があるのではありませんか。
— 出師の巻 『三国志』 青空文庫