関渉
せきわたる
名詞
標準
文例 · 用例
保胤と順とは別に関渉は無かったが、兎死して狐悲む道理で、前輩知友の段々と凋落して行くのは、さらぬだに心やさしい保胤には向仏の念を添えもしたろう。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
そんなことまで他人が関渉の出来るものでもない。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
日本の大学法案にすべての学問に関渉をもつ人が反対していること、研究所閉鎖に科学以外の文化の専門家が心からの反対を叫んでいること、みんなこの人類の幸福のための科学を守ろうと思うからだと信じます。
— 宮本百合子 『質問へのお答え』 青空文庫
どこまでもそれに付け込んで彼女の名誉や生命にまで関渉せんとするときには、どっこい、それは不可と毅然としてこれを斥ける。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
またなんぞあい関渉して教門のためにして政治その害を受くることあらんや。
— 柏原孝章 『教門論疑問』 青空文庫
またなんぞあい関渉せずというべけんや。
— 柏原孝章 『教門論疑問』 青空文庫
その豪胆卓識まことに不世出の人物なるは論をまたずといえども、もしその言うところにして人民の実利実益と相反するか、もしくは相関渉なきときにおいては、なにがゆえにかくのごとく一声の霹靂天地を劈くの大革命を生出し来たらんや。
— 徳富蘇峰 『将来の日本』 青空文庫
彼が嘉永三年における鎮西の旅行は、彼が生涯において浅からぬ関渉を与えたりき。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫