滅性
滅性
名詞
標準
文例 · 用例
時とは消滅性である。
— 三木清 『人生論ノート』 青空文庫
事物の消滅性、その意味での歴史性について仰々しく語る人々のために彼は悲しみ、「我々は実に消滅的なものを不滅的ならしめるために生れてゐるのでないか。
— 三木清 『ゲーテに於ける自然と歴史』 青空文庫
ヘーゲル哲學の前には、究極的な、絶對的な、神聖な何物も存し得ず、一切の物は自己の消滅性、過渡的性質を示さなければならない、これはヘーゲルの方法の必然的な歸結である、然るに彼自身がこの歸結を引き出さなかつたのは、彼が體系を作る必要に迫られたからである。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
――ビュッフォンは『生命原子』の不滅性に関してこれとはまたちがった独特の意見を唱道した。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
次に、時間性は無常性と可滅性とを意味する。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
時間性の根源的性格をなす存在の可滅性・無常性・不安定性・斷片性・不完成性は、かくの如くにして果てしなき連續即ち無終極性として發現を遂げる。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
「不死性」(Unsterblichkeit)はプラトン以來「靈魂」の不死性乃至不滅性として知られてゐる。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫
さて、無終極性が時間性の克服ではなく、むしろ根源的時間性の本質的性格をなす可滅性斷片性等の延長に外ならぬことは、すでに力説した所である。
— 波多野精一 『時と永遠』 青空文庫