貸し傘
かしがさ
名詞
標準
文例 · 用例
西鶴の「諸国ばなし大下馬」に見えた紀州の掛作観音の貸し傘が、肥後の奥山家に飛んで、古老の鑑定で、伊勢外宮日の宮の御神体だとして祀られたと言ふ話も、髯籠・傘鉾の信仰に根ざしあるものと思はれる。
— 折口信夫 『だいがくの研究』 青空文庫
……門前で左右に別れた人々は、合羽を衣たり、津田家の貸し傘をさしたり、さまざまのかっこうで散って行った。
— 山本周五郎 『夜明けの辻』 青空文庫
むさしやと記せる貸傘を相傘にして出づ。
— 岡本綺堂 『箕輪の心中』 青空文庫