オドオド
オドオド異読 おどおど
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
timidly
文例 · 用例
大吉、オドオドして居る仲蔵の所へ戻って、 「ヤイコラT「仲蔵!
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
相手役によって演技を変えて行く名優のような巧妙さだと、言ってしまえば、話は早判りするが、しかし、オドオドする態度は意識的には演じられても、われにもあらず、ぽうっと顔を赧くするのは、いかな名優にも出来ない芸だった。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
それと云うのは、彼女は他の女達のように、私へ笑いをかけることをちっともしなかったし、それに脆弱な花のように、ひどくオドオドとした哀れな風情が、その大きな愁しげな眼や、尖った肩さきなどに感じられたからである。
— 渡辺温 『ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった』 青空文庫
そこいらをオドオド見まわしては新らしいラムプの光りと、娘の膨れた腹とを、さも恨めしげに何遍も何遍も見比べた。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
草川さん……」 草川巡査も何やらハッとしたらしく、そういう一知の何かしら狼狽した、オドオドした眼付きを振返ると、ちょっと立止まって、その顔を穴のあく程凝視したので、一知は見る見る真青になって、唇をワナワナと震わした。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
今更の事のようにメソメソ泣きながら出迎えた一知夫婦と一緒に、一言も口を利かないまま、井戸端の混凝土の上に並んで突立って、検事や、予審判事や、警官連の行動をオドオドと見守ってばかりいた。
— 夢野久作 『巡査辞職』 青空文庫
」人のよさそうな女中は、オドオドしながらいった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
「もう多分、お帰りになるだろうと思いますが、ハッキリしたところは……」と、背後に、夫人の気配を知ってオドオドと、受けているらしい女中に、「誰から?
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
作例 · 標準
例句