垂れ込み
たれこみ異読 タレコミ・タレこみ
名詞
標準
tip-off (to the authorities)
文例 · 用例
蒼白い飴のような洟が、今にも口の中に垂れ込みそうであった。
— 佐左木俊郎 『土竜』 青空文庫
半日水中に浸けてあつたので、顔は水膨れに気味悪くふくれ、眼は凄じく一所を見つめ、鼻洟は半開いた口に垂れ込み、だらりと大いなる睾丸をぶら下げたるその容体、自分は思はず両手に顔を掩つたのであつた。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
八つどきに、しのびて、こまつやへゆき、さて、みな、てらまゐりせられて、ただ十三四なる、わらはの、るすをもりして、い申されければ、しかたなく、折をさいはひと、のたれこみ、ねたり、おきたり、くふたり、琴をひいたりして、さびしく御ざ候なり。
— 太宰治 『盲人独笑』 青空文庫
まだ春は浅く、そしてその日は曇っていて、西空に密雲がたれこみ、日が早く暮れかけていた。
— 海野十三 『透明猫』 青空文庫
姫たちも、みな、よく働く鵜で、気のいい男にもたれこみ、自在に、嚥みこんだり吐きだしたりするそうな。
— 久生十蘭 『奥の海』 青空文庫
そして、暫くしてよみ終ったとき、思わず前こごみになっていた背中をのばして安楽椅子へもたれこみながら、ミス・ジョーンズは、「可哀そうに!
— 宮本百合子 『道標』 青空文庫
安心して、座席へもたれこみ、素人目では異常の分らない両眼をとじた。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
それからついさきほどまで、ほかの事件の処理に追われて、青年のことは忘れるともなく忘れていたのだが、仕事が一段落して、アーム・チェアにもたれこみ、煙草と放心の一と時を楽しむうち、なぜか明智の頭の中に、美青年の姿とその言葉と、彼の住んでいる古城のような建物とが、異様に鮮明に浮き上がってきたのである。
— 江戸川乱歩 『暗黒星』 青空文庫
作例 · 標準
警察への垂れ込みがきっかけで、詐欺グループが一網打尽となった。
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内部からの垂れ込みにより、会社の不正が明るみに出た。
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彼は匿名の垂れ込みを信じ、事件の捜査を始めた。
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