口呼吸
くちこきゅう
名詞
標準
oral respiration
文例 · 用例
つぎの瞬間には男女が下落したカワセ関係のようにくっついて、街頭の放射線から人口呼吸の必要なところへ立去って行った。
— 吉行エイスケ 『女百貨店』 青空文庫
店の中は、ムツとするやうな陰慘さ、この重つ苦しい空氣を一と口呼吸しただけで、人間は妙に罪惡的になるのではあるまいかと思ふやうです。
— お藤は解く 『錢形平次捕物控』 青空文庫
店の中は、ムッとするような陰惨さ、この重っ苦しい空気を一と口呼吸しただけで、人間は妙に罪悪的になるのではあるまいかと思うようです。
— お藤は解く 『銭形平次捕物控』 青空文庫
山奥の駐在の当時のことで、縄をといて人口呼吸をしたと云って、難なく言いのがれて自殺ということで通りましたが、秘密は必ずもれるもので、そんな噂が今もって残っているのも、元はといえば私の軽率、まったくのところ、九分九厘まで自殺であろうということを、私はズッと信じていますのじゃ。
— 坂口安吾 『不連続殺人事件』 青空文庫