見掛ける
みかける
動詞
標準
文例 · 用例
それといふのが、まるで詩では食へぬと云ふ時に、詩で食へてはならぬといふやうな面構へを時折見掛けるから云ふのである。
— 中原中也 『よもやまの話』 青空文庫
地方の盛場には時々見掛ける、吹矢の機関とは一目|視て紫玉にも分った。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
路ばたでも竹の子のずらりと明るく行列をした処を見掛けるが、ふんだんらしい、誰も折りそうな様子も見えない。
— 泉鏡花 『半島一奇抄』 青空文庫
お教えせずとも、あなたは、いつか私を見掛ける。
— 太宰治 『待つ』 青空文庫
脚絆穿で、むかし傀儡師と云った、被蓋の箱を頸に掛けて、胸へ着けた、扮装は仔細らしいが、山の手の台所でも、よく見掛ける、所化か、勧行か、まやかしか、風体怪しげなる鉢坊主。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
…… 小形の牛だと言ふから、近頃|青島から渡来して荷車を曳いて働くのを、山の手でよく見掛ける、あの若僧ぐらゐなのだと思へば可い。
— 泉鏡花 『雨ばけ』 青空文庫
地方の盛場には時々|見掛ける、吹矢の機関とは一目視て紫玉にも分つた。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
与次郎を図書館で見掛けるのは珍らしい。
— 夏目金之助 『三四郎』 青空文庫