槐
えんじゅ異読 エンジュ
名詞
標準
Japanese pagoda tree (Sophora japonica)
文例 · 用例
車中〔一〕夕陽の青き棒のなかにて、 開化郷士と見ゆるもの、葉巻のけむり蒼茫と、 森槐南を論じたり。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 五十篇』 青空文庫
(隣の部屋から画箱を持ち出して捜しながら歌う)「一本ガランスをつくせよ空もガランスに塗れ木もガランスに描け草もガランスに描け天皇もガランスにて描き奉れ神をもガランスにて描き奉れためらうな、恥じるなまっすぐにゆけ汝の貧乏を一本のガランスにて塗りかくせ」村山|槐多も貧乏して死んだんだ。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
…………箱根路を我越え来れば伊豆の海や沖の小島に浪の寄る見ゆ…………これは源実朝の詠んだ金槐集中の歌ですが、私は私の洋館の窓をあけたてする時などによくこの歌をうたって居ます。
— 岡本かの子 『智慧に埋れて』 青空文庫
が、丁度一本の古い槐の下で。
— 泉鏡太郎 『月夜』 青空文庫
此の槐が可恐かつた……」 時々梢から、(赤茶釜)と云ふのが出る。
— 泉鏡太郎 『月夜』 青空文庫
其處へ、魂を吹込んだか、凝と視るうち、老槐の梟は、はたと忘れたやうに鳴止んだのである。
— 泉鏡太郎 『月夜』 青空文庫
時、冬の初にして、槐の鵙は星に叫んで霰を召ぶ。
— 泉鏡太郎 『五月より』 青空文庫
」 川の可恐しさに氣落がして、殆ど腰の立たない男を、女房が手を曳いて、遠くもない、槐に似た樹の森々と立つた、青煉瓦で、藁葺屋根の、妙な住居へ伴つた。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
作例 · 標準
夏の午後、公園の大きな槐の木陰で涼んだ。
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この街道沿いには、樹齢数百年の槐の並木が続いている。
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秋になると、槐の木には豆のような実がたくさんつく。
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