行力
ぎょうりき
名詞
標準
文例 · 用例
昔、人と水と戦って、この里の滅びようとした時、越の大徳泰澄が行力で、竜神をその夜叉ヶ池に封込んだ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
姉の確りしたところで、いつも気を引立てられている勝気にも性の弱い弟は、この秘密で冒険な行旅を、姉の敢行力の庇に在って、共々、行い味われたので、一も二もなく賛成した。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
逞しいといおうか、人並みはずれた実行力におれは惚れこんだのだ。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
」 先達は額に手を当て、膨れた懐中を伏目に覗いて、「御意で、恐縮をいたします……さような行力がありますかい。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
これは行力が足りないで、二荒山へ落こちたと言うのです。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
「ここへ顕われるのを迎えたいと思うんですから、何うぞ、行力も法力も、お手柔かな所で願いたいんです。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
」「行力を顕わすのよ。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫
大棍元教の大先達が百ものがたりの、はなれ屋の破行燈で、塔婆を抱いて寝たと言えば、可恐さを恐れぬ、不気味さにひるまない、行力法力の功徳として一代記にかき込まれるんだ。
— 泉鏡花 『露萩』 青空文庫