八重歯
やえば
名詞
標準
double tooth
文例 · 用例
ヨシちゃんと言い、色の白い、八重歯のある子でした。
— 太宰治 『人間失格』 青空文庫
私は、電車の中からそれとなく後をつけて来たんだが、お伴れがあるし、それに歩き方と胸の張り具合が何うも貴方らしくなくも思はれたので……」 など、彼が長い前置をしてゐるうちに、その微笑の度毎に現はれる八重歯で、私は突然少年の彼を思ひ出した。
— 牧野信一 『日本橋』 青空文庫
日本中に、鱗や八重歯を一族の特徴とする家が、かなりある様である。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
獣身を捐てゝ後も、尚且、家長の資格を示すものとして、特定の人にしるしの現れることを、おし拡げて、血族通有の特徴なる鱗や、乳房や、八重歯が考へられたのであらう。
— 魂と姿との関係 『小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二)』 青空文庫
笑うと、白い八重歯が印象に残る。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
口もとが綻びて、水晶のやうな八重歯のさきが、きらりと光る。
— 『白鳳』第一部 『春泥』 青空文庫
そこまでは昔のままの王女の笑ひだつたが、八重歯が姿をかくすと同時に、まだ面上に消えやらぬ笑ひの名ごりは、何やらもつと影の深い、謎めいたものを宿す。
— 『白鳳』第一部 『春泥』 青空文庫
八重歯をのぞかせてゐるその唇を、伯母は閉ぢてやりながら、丹念に末期の化粧をはどこしてゐた。
— 神西清 『地獄』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の八重歯は、チャームポイントだと言われている。
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彼は子供の頃、八重歯がコンプレックスだった。
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八重歯の可愛らしい笑顔が印象的だった。
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