暇がない
ひまがない
表現形容詞
標準
busy
文例 · 用例
従つて彼等の間では彼等が世間に向つて抱くその野望からの当然の産物として出て来なければならなかつたのは、仲間同志に於ては、その仲間の誰でもを褒めたとも譏つたとも理由の分らない噂――まあまあ噂――さうつまり噂なんだ、それを作り出さんことに閑暇がない。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫
事柄の内容のみならずその文章の字句までも、古典や雑書にその典拠を求むれば一行一行に枚挙に暇がないであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
ただ忙しい彼には沢山色々のものを読む暇がないのであろう。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
況や予が生活を得るまでには猶少くも三四年は間があって、母の命八十を必し難しとすれば、予は自分の功名心や、遠い先の幸福などに望を掛けて、大きな考を起す暇がないのである、年少気鋭の時代は何人にもある、予と雖も又其の内の一人であれば、外国へ飛び出さんとの念を起せるも一二度ではなかった。
— 伊藤左千夫 『家庭小言』 青空文庫
これらも分類的に研究したら面白そうであるが今回は暇がないから略する。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
あちら此方と安値そうな間を借りては其処から局に通って、午前出の時は午後を針仕事に、午後出の時は午前を針仕事に、少しも安息む暇がないうちにも弟を小学校に出し妹に自分で裁縫の稽古をしてやり、夜は弟の復習も験てやらねばならず、炊事から洗濯から皆な自分一人の手でやっていた。
— 国木田独歩 『二少女』 青空文庫
知識階級の人は、こういう種類の見物にはあまり興味を持たないのか、それとも、花火の技術や現象などはとうにもう知っているから、いまさらこんなところで見物する必要がないのか、そうではあるまい、むしろそんなものをぼんやり呑気に見ているような暇がないのだろうと思ってみた。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
しかしてこの説の内容についてもう少し詳しい知識を得たいという希望をもっていたが、われわれのような職業科学者にとっては、読まなければならない新しい専門的の書物があまりに多いために、どうも二千年前の物理学を復習する暇がないような気がして、ついついそのままになっていたのである。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
作例 · 標準
最近、提出書類の準備で寝る暇がないほど忙しい。
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彼女は子供の世話と仕事で、自分の時間を持つ暇がない。
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「ごめん、今週は本当に暇がないんだ」と彼は申し訳なさそうに言った。
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