逢引
あいびき
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
clandestine meeting (of lovers)
文例 · 用例
その後たび/\逢引を重ねた揚句、元来心根の優しい春美は、千恵造の情にほだされて、打ちあけるべき最後のものを打ちあけた。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
」また、商人は倉庫に満す物貨を集め、長老は貴重な古い葡萄酒を漁り、公達は緑したたる森のぐるりに早速縄を張り廻らし、そこを己れの楽しい狩猟と逢引の場所とした。
— 太宰治 『心の王者』 青空文庫
元|逢引橋などのあった三角の水隈には、今度三角の不思議な橋が架ったが、あの辺は地震|比まで川獺の噂があって逢引橋の袂にあった瓢屋などに来る歌妓を恐れさした。
— 田中貢太郎 『築地の川獺』 青空文庫
瓢屋の婢は川獺の悪戯をする晩を知っていて、お座敷が終って歌妓達が近くもあるし、川風に吹かれて逢引橋の袂から河岸縁を帰ろうとすると、「ちょっと待ってらっしゃい」 と云って、二階へあがって逢引橋の橋むこうの袂にあった共同便所の明りに注意するのであった。
— 田中貢太郎 『築地の川獺』 青空文庫
人物は解らなかつたが――と私が途中で、物置小屋の逢引など止めてその人と何故早く結婚しないのか?
— 牧野信一 『るい』 青空文庫
そのうちに老齢がやつてくる若いものの逢引にシッシッと唾をかけたり水をさしたりする可哀さうなひがみ屋になるだらう。
— 詩集(9)流民詩集2 『小熊秀雄全集-10』 青空文庫
ああ云ふ主有る婦人と関係遊ばして、始終人目を忍んで逢引してゐらつしやる事を触散しますから、それで何方が余計迷惑するか、比較事を致しませう。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
男と女が話をしてゐれば、それが直ちに逢引ですか。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
作例 · 標準
例句