縄尻
なわじり
名詞
標準
end of a rope
文例 · 用例
…… 年増分が先へ立ったが、いずれも日蔭を便るので、捩れた洗濯もののように、その濡れるほどの汗に、裾も振もよれよれになりながら、妙に一列に列を造った体は、率いるものがあって、一からげに、縄尻でも取っていそうで、浅間しいまであわれに見える。
— 泉鏡花 『瓜の涙』 青空文庫
)夫人 (傘を片手に、片手に縄尻を控えて――登場。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
おーい、こっちへ連れてこい」 とスミス中尉が、隣室に向かって叫べば、「おう、――」 とこたえて、大勢の試験委員が縄尻をとって引立ててきたのは、後手にくくられた七名の東洋人!
— 海野十三 『浮かぶ飛行島』 青空文庫
その間に部下はいち早く、ピストル強盗の縄尻を捉えた。
— 芥川龍之介 『将軍』 青空文庫
若殿様は御笑顔を御やめになると、縄尻を控えていた雑色に、「これ、これ、永居は平太夫の迷惑じゃ。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
なアに、夕方までにゃ帰って、おめえンとこの、仏様に聞いてもらうよ」 色もみじ 常吉の縄尻をとって、留五郎と岩吉が揚々と引き揚げて行った後は、度を失った一同が、恐る恐る上眼遣いに、伝七をぬすみ見るばかりであった。
— 黒門町伝七捕物帳 『乳を刺す』 青空文庫
「邪魔が入ると面倒だ、歩けッ」 邪慳に縄尻を引くと、「あッ、ッ」 悲鳴をあげてお吉は縁側に倒れかかります。
— 復讐鬼の姿 『銭形平次捕物控』 青空文庫
笹野の旦那のためだ」 飛付くようにお吉の縄尻を引ったくって、急しく解きにかかると、「何をしやがる」 利助は年甲斐もなく、平次へ武者振り付きます。
— 復讐鬼の姿 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
荷物を固定した後、余った縄尻を邪魔にならないように端の方で結び留めた。
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彼は縄尻をしっかりと握りしめ、崖の下にいる仲間の合図を待った。
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長年使い込まれた縄は、縄尻の部分が少しずつほつれてきている。
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