披針
ひしん
名詞
標準
文例 · 用例
だが ときをりは嘗て見た何かの外套のやうな巨大な闊葉の披針形が月光のやうに私の心臓に射し入つてゐたこともあつたが……※恥らひを知らぬ日々の燥宴のさなかにある日(呪はれた日)私の暴戻な肉体は大森林の暗黒の赤道を航過した!
— une ode 『原始林の縁辺に於ける探険者』 青空文庫
茎は立ち葉は披針形で毛がある。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
葉は多数叢生して開出し、長広な披針形を成し、質厚く緑色で光沢がある。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
深緑色を呈した葉は強質であたかも銃剣の状をなし、多数に叢出して幅がやや広く、その形は披針形で葉末は鋭い刺尖を呈している。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
草全体が緑色で柔かく、茎は痩せ長く高さおよそ一尺ないし一尺半ばかりもあって直立し、葉は披針形で対生し、梢に疎なる聚繖的分枝をなして、欠刻ある五弁の石竹咲白花を着け、花中に十雄蕋と五花柱ある一子房とを具えている。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
葉は短柄を有して枝に互生し、偶数羽状複葉で長さおよそ一尺ばかり、小葉は三ないし対をなし披針形で全辺、葉質硬く平滑で光沢がある。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
葉は披針形で尖り、無柄で茎に互生し茎と共に毛があり、葉面は白緑色を呈している。
— 牧野富太郎 『植物知識』 青空文庫
萼は元来、八|片よりなっているが、しかしその外側の小さき四片は早く散落し、内側の四片が残って花弁状を呈し、卵状披針形をなして尖り平開している。
— 牧野富太郎 『植物知識』 青空文庫