頭下
とうか
名詞
標準
文例 · 用例
「この歳になって、人様に頭下げるのは、いやだっせ」 おたかはなかなか承知しなかった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
何だか形勢が不穏だと思っていると、教頭下国先生がずかずかと教壇に上って、一場の演説を試みられた。
— 伊波普猷 『私の子供時分』 青空文庫
地獄では我々が古参だから頭下げて来るなら地獄の案内教へてやらないものでも無いが、生意気に広い墓地を占領して、死んで後迄も華族風を吹かすのは気にくはないヨ。
— 正岡子規 『墓』 青空文庫
地獄では我々が古参だから頭下げて来るなら地獄の案内教えてやらないものでもないが、生意気に広い墓地を占領して、死んで後までも華族風を吹かすのは気にくわないヨ。
— 正岡子規 『墓』 青空文庫
別に大した事ではないのですから、素直に御出頭下さると好いんですが、こう云う態度をお取りになると大変ご損ですよ」「はい、お上に御手数をかけまして申訳けございません」「何とか一日も早く出頭されるようにお奨め下さる訳に行きませんでしょうか」「はい、居ります所さえ分りますれば、仰せまでもございません。
— 甲賀三郎 『支倉事件』 青空文庫
記念館を観たあとで白玉山に登る者は、誰も悲惨な戦役の犠牲となつた将士弐万七百の英霊の前に、おのづから頭下り涙の落つるを禁じ得ないであらう。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
作者が二十章のところで、木村の一つの経験として僅か数行で説明しているA村の地主二人が二大政党に分れて対立し、それにつれてA村の村民も二派にわかれていること、とその強慾な番頭下山、地主の変るごとに戦々きょうきょうたるA村の小作たち。
— ――「囚われた大地」について―― 『作家への課題』 青空文庫
雲上から下界に降る心地して、惜しい嶝道を到頭下り尽した。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫