監察使
かんさつし
名詞
標準
文例 · 用例
まず奉行役所をのぞいてみよう、――そこではいま急使が来て、江戸幕府の監察使が予定より早く、すなわち「明日佐貝へ到着する」という報知をもたらせた。
— 忍術千一夜 第二話 『三悪人物語』 青空文庫
すわこそ一大事、直ちに高札|触書を撤去しなければならぬ、かの酷烈無比を極めた生活の枷、あらゆる食糧物資の統制と制限令を、もし監察使に見られたら最後だ。
— 忍術千一夜 第二話 『三悪人物語』 青空文庫
早朝まだほの暗い時刻に、「監察使到着」の報が佐貝全市に伝わった。
— 忍術千一夜 第二話 『三悪人物語』 青空文庫
いつ誰がしたものか、辻々に高札が立って、「政治向きに不正不義あれば訴訟せよ、監察使みずから奉行所においてきくべし」という触書がはられた。
— 忍術千一夜 第二話 『三悪人物語』 青空文庫
――日の出から半刻、監察使は馬に乗り、三名の従者をつれて乗り込んで来た。
— 忍術千一夜 第二話 『三悪人物語』 青空文庫
しかしよく見られよ、監察使はわれらの八百助にそっくりだし、従者の三人も身装こそ違うが、権頭と中将と杢に瓜二つでござる、一行は威容堂々と南広小路を進み、大通りを埋める群衆の歓呼にこたえつつ、ゆっくりとうたせて奉行役所へ着いた。
— 忍術千一夜 第二話 『三悪人物語』 青空文庫
監察使は幕府の尽印のあるたしかな「監察命令書」を示し、自分は玉村八百之丞であると名乗った。
— 忍術千一夜 第二話 『三悪人物語』 青空文庫
なにより盛りつぶしである、酔わせて食わせて艶色を与えて金を握らせる、これが監察使に対する不変の礼儀であり、唯一にして欠くべからざる作法である。
— 忍術千一夜 第二話 『三悪人物語』 青空文庫