逃げ支度
にげじたく
名詞
標準
preparing to flee
文例 · 用例
又さんのことはあたしが受け合うから安心しておいでよ」 それを機に半七は逃げ支度にかかった。
— 朝顔屋敷 『半七捕物帳』 青空文庫
むかしの禍いがまた繰返されるのではないかという恐怖に襲われて、気の弱い、迷信の強い原住民たちはそろそろ逃げ支度に取りかかるのを、わたくしが無理におさえて、まあ五、六日は無事に済んだのですが、今月にはいって四日ほど経つと、またひとりの原住民が見えなくなる。
— 岡本綺堂 『麻畑の一夜』 青空文庫
その歌を南方先生が字余り都々逸に訳すると「わが眼ほど耳がきくなら逃げ支度して人に捉られはせぬものを」だ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
その時には子供たちは復讐を恐れて十間も向うの丸葉柳の下へ集って逃げ支度をしていたが、村の若者が五、六人ばかりその代りに少年を取り囲んだ。
— 菊池寛 『三浦右衛門の最後』 青空文庫
」 という月並みな叫び声を口々に発して立ち上がりざま一同が逃げ支度にかかると、このとき遅く、いままで艶子たちの腰かけていた長椅子の下から大黒鼠が毒ガスを嗅がされたときのように、両手を床の上に泳がせて一人の白い手術衣を着た医員がむくむくと這い出したので、一同は驚きのあまりその場に立ちすくんでしまった。
— 合作の六(終局) 『五階の窓』 青空文庫
おれの顔さへ見れば逃げ支度をすると云つて怒つた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
」 そこで太郎と次郎は逃げ支度をして、のこのこ布団からはい出して、戸をあけて外へ出ました。
— 楠山正雄 『物のいわれ』 青空文庫
「まア、もう逃げ支度をなさるのね。
— 横光利一 『七階の運動』 青空文庫
作例 · 標準
夜逃げを決意した一家は、誰にも気づかれないよう深夜に逃げ支度を整えた。
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軍隊の接近を知った村人たちは、家財道具をまとめて大急ぎで逃げ支度を始めた。
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彼は常にパスポートと現金をバッグに入れ、いつでも国外へ逃げ支度ができるようにしている。
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