藐視
藐視
名詞
標準
文例 · 用例
是は此篇を藐視する消極の言ではなくて、此篇を嫉視する積極の言である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
しかし若し考証の煩を厭ふならば、其人はこれを藐視して已むべきで、これを嫉視するに至るべきでは無い。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
私たちは現に一日の中にも個人本位の生活をして他の二つの生活を藐視している幾刹那もしくは幾時間があります。
— 与謝野晶子 『三面一体の生活へ』 青空文庫
我山口図書館の巡回書庫は、故ありて少しく事情をことにし、郡市の請求を待たず、本館より自ら進みてこれを供給するものなれば、郡市は自ら受働的となり、無償にて得らるるがために、あるいはこれを藐視することなきか。
— 佐野友三郎 『巡回書庫と町村図書館と』 青空文庫
恐らくどなたも経験あることと思いますが、これは小さな冒険心と向上心との現れとでも申しましょうか、『日本風景論』にも「楼に上りて下瞰す、猶ほ且つ街上来往の人を藐視するの概あり」と、登山の快味を論ずる冒頭に書いてあります。
— 木暮理太郎 『登山談義』 青空文庫