格物
かくぶつ
名詞
標準
文例 · 用例
科学は孔子のいわゆる「格物」の学であって「致知」の一部に過ぎない。
— 寺田寅彦 『科学者とあたま』 青空文庫
「風雅の誠をせめよ」というは、私を去った止水明鏡の心をもって物の実相本情に観入し、松のことは松に、竹のことは竹に聞いて、いわゆる格物致知の認識の大道から自然に誠意正心の門に入ることをすすめたものとも見られるのである。
— 寺田寅彦 『俳諧の本質的概論』 青空文庫
『大学』の道はただこれ三綱領(明明徳、親民、止於至善)八条目(格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下)に止まる。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
(二)虎の記載概略 虎の記載を学術上七面倒に書くより『本草綱目』に引いた『格物論』(唐代の物という)を又引するが一番手軽うて解りやすい。
— 虎に関する史話と伝説民俗 『十二支考』 青空文庫
ですから私は目下のところ本格物は書けないようです。
— 夢野久作 『涙香・ポー・それから』 青空文庫
本格物を書く事の味気なさが身に泌みる。
— 夢野久作 『探偵小説漫想』 青空文庫
その癖読むのは本格物、もしくは本格味の深いものが好きである。
— 夢野久作 『探偵小説漫想』 青空文庫
だから読者として本格物に対する註文は相当持っている。
— 夢野久作 『探偵小説漫想』 青空文庫