連印
れんいん
名詞
標準
文例 · 用例
「おれたちじゃとても太刀打ちができねえから、やっぱりストキに頼むんだね」「じゃあ、今夜要求条件をこしらえて、それに全部で連印して、それを船長に提出しようじゃないか」波田がいった。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
この場合断然連印を拒絶するのは、彼に取って如何にも無情で、冷刻で、心苦しかった。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
それで遂に押し通せなくなった揚句、彼はとうとう健三に連印を求めたのである。
— 夏目漱石 『道草』 青空文庫
雅之もこの※に繋りて学友の父の名を仮りて連印者に私用したりき。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
そのただ一|親戚なる川島家は富みてかつ未亡人の覚えめでたからざるにもあらざれど、出すといえばおくびも惜しむ叔母の性質を知れる千々岩は、打ち明けて頼めば到底らちの明かざるを看破り、一時を弥縫せんと、ここに私印偽造の罪を犯して武男の連印を贋り、高利の三千円を借り得て、ひとまず官金消費の跡を濁しつ。
— 徳冨蘆花 『不如帰 小説』 青空文庫
依て村方諸親類得心の故に御座候処、若違乱妨申者御座候はゞ、連印者罷出急度埒明可申候。
— 喜田貞吉 『牛捨場馬捨場』 青空文庫