夏外套
なつがいとう
名詞
標準
summer overcoat
文例 · 用例
」 巨勢はぬぎたる夏外套を少女に被せて小舟に乗らせ、われは櫂取りて漕出でぬ。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
鼠色の夏外套、鮮緑の錦紗。
— 佐左木俊郎 『指』 青空文庫
鼠色のハンチングを眼深に冠った蒼白く長い顔の男が、薄茶の夏外套に包んだ身体を、彼女の右肩に擦り寄せるようにして立っているだけだった。
— 佐左木俊郎 『指』 青空文庫
省線荒しの掏摸捕わる 犯人は食指の無い男二十日午後七時三十分、桜木町発東京行省線電車が新橋有楽町間を進行中、鼠色の鳥打を冠り、薄茶の夏外套を纏った四十前後の男が乗客婦人のオペラ・バッグより蟇口を抜き取ろうとしたのを発見され、有楽町駅にて警官に引き渡された。
— 佐左木俊郎 『指』 青空文庫
その時に、彼はふと青年から頼まれたノートを、まだ夏外套のポケットに入れてゐるのに、気が付いた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
」と、たゞ一人夏外套を着てゐる男が云つた。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
が、幸い父の賢造は、夏外套をひっかけたまま、うす暗い梯子の上り口へ胸まで覗かせているだけだった。
— 芥川龍之介 『お律と子等と』 青空文庫
」 僕は成程夏外套の代りに親父の道行きを借用してゐた。
— 芥川龍之介 『谷崎潤一郎氏』 青空文庫
作例 · 標準
春先や秋口に活躍する夏外套をクローゼットから出した。
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薄手の夏外套は、肌寒い夜の散歩にぴったりだ。
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今年の夏は冷夏らしいので、夏外套を用意しておこう。
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