求心性
きゅうしんせい
名詞-の形容詞
標準
centripetal
文例 · 用例
忠の本体は求心性を帯びて静的で、その作用は照明であり、恕の本体は遠心性を有する動的なもので、その作用は涵浸である。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
それは、渦はもとより求心性のものだが……きっとそれにつれ、うえの空気のうごきは遠心性を帯びるだろう。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
これにも、求心性視野狭窄、円筒状視野狭窄、螺旋状視野狭窄、などといふ様々な症状がある。
— ――宛名のない手紙―― 『日本人とは?』 青空文庫
見えなければならない筈のものが見えないといふ一種の視力変調をいふのであつて、求心性は一定距離に於ける左右上下の視野が交互にその一方中心に向つて狭められること、円筒状は、遠くはなれても視野の幅がおなじだといふもの、螺旋状は一定距離に於ける視野が視力試験中だんだん狭まつていくもの、である。
— ――宛名のない手紙―― 『日本人とは?』 青空文庫
その伝導をつかさどる神経にまた二種ありて、一は求心性神経と称して、神経の末端より中枢に伝うる作用を有するものをいい、一は遠心性神経と称して、中枢より末端に伝うる作用を有するものをいう。
— 井上円了 『妖怪玄談』 青空文庫
今、仮に「伊」を中枢器とし、「呂」「波」を末端とし、「呂」より「伊」にわたる繊維を求心性神経と定め、「呂」より「波」にわたる繊維を遠心性神経と定めて論ずるに、「呂」点において受くるところの刺激は、次第に相伝えて「伊」に達し、「伊」点において起こるところの興奮は、次第に相伝えて「波」に達す。
— 井上円了 『妖怪玄談』 青空文庫
第三一節 余がさきに略図をあげて示すごとく、神経には求心性、遠心性の二種ありて、外部に起こる刺激を大脳に伝えて感覚を生ずるは求心性の作用により、大脳の命令を外部に伝えて運動を示すは遠心性の作用による。
— 井上円了 『妖怪玄談』 青空文庫
脊髄神経の前角は遠心性線維からなり後角は求心性線維からなることを示したベル(―マジャンディ)法則をミュラーは詳細に実験で示しその後は一般に認められるようになった。
— 伝記による医学史 『偉大な医師たち』 青空文庫
作例 · 標準
求心性収縮とは、ダンベルを持ち上げる時のように筋肉が縮みながら力を出す動作だ。
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都会の利便性が人々を惹きつける求心性の動きは、地方の過疎化に拍車をかけている。
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このコミュニティが持つ独特の求心性が、離れ離れになっていた卒業生たちを再び呼び戻した。
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