機音
はたおと
名詞
標準
文例 · 用例
寝床までまともにうらから夕日 青葉からまともな陽となつて青葉へ・これは母子草、父子草もあるだらう(述懐、子に) 夜ふけて餅を焼いて ふくれて餅のあたたかさを味ふ・麦畑へだてゝとんとん機音は村一番の金持で 五月十八日予期した通りの雨、しかしあまり降らない。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
「こんにちは……」 さいぜん、機音がやんだなと思ったら、いま、裏口に訪れたのは、その若い娘の声にちがいないと思いましたから、七兵衛が、「はいはい」 膝の上の藁を払って立とうとすると、娘は早くも前の方へまわって来て、「よく降りますね」 傘をさして、手には小笊を提げております。
— 白骨の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
パッティのレコードは片面十七枚(一九二六年のHMVによる)で、悉く一九〇六年の吹込みだが、その時既にパッティは六十三歳の高齢であり、「蓄音機音楽はあまりに若く、パッティはあまりに老いた」と言われたのも無理のないことである。
— 野村長一 『名曲決定盤』 青空文庫