幻辞.com

皆具

かいぐ
名詞
1
標準
set (of clothes, armor, gear, etc.)
文例 · 用例
如何にこれから戦に赴く途中であるとしても、皆具取鎧うて草摺長にザックと着なした大鎧で茶室へも通れまいし、又如何に茶に招かれたにしても直に其場より修羅の衢に踏込もうというのに袴肩衣で、其肩衣の鯨も抜いたような形も変である。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
加之何なのぢや、それ、国常立尊、国狭槌尊、豊斟渟尊、大苫辺尊、面足尊、惶根尊、伊弉諾尊、伊弉冊尊、それから大日霊尊、月夜見尊、この十柱の神様はな、何れも皆立派な美徳を具へた神様達ぢやが、わが天理王の命と申すは、何と有難い事でな、この十柱の神様の美徳を悉皆具へて御座る。
石川啄木 赤痢 青空文庫
加之何なのぢや、それ、國常立尊、國狹槌尊、豐斟渟尊、大苫邊尊、面足尊惺根尊、伊弉諾尊、伊弉册尊、それから大日靈尊、月夜見尊、この十柱の神樣はな、何れも皆立派な美徳を具へた神樣達ぢやが、わが天理王の命と申すは、何と有難い事でな、この十柱の神樣の美徳を悉皆具へて御座る。
石川啄木 赤痢 青空文庫
山川草木皆具佛生といつて、あらゆるものに生命をみとめる佛教の説を、科學は原子の研究によつて、實證してゐるとも見える。
宮原晃一郎 科學的の神祕 青空文庫
舞台はとんとんと進んで、ふたたび長助の虎が現われる、鈴江の妓生がきゃっと朝鮮語で悲鳴をあげる、それからあとは話に伝わる清正のとおりで、やおら三つまたの長槍を手にかいぐり出したとみるまに、岡っ引き長助の虎はたった一突きで清正に突き伏せられてしまいました。
南蛮幽霊 右門捕物帖 青空文庫
絵なら、水墨ひと刷毛の力描き、水に躍る馬|逞しく、背に手綱かいぐる人また逞しく、空は夕陽の鰯波にのどけく映えて、流れはさらに青々と愈々青く、飛沫もさらにまた涼しく躍り、まこと清涼、十万石の眺めでした。
三河に現れた退屈男 旗本退屈男 第五話 青空文庫
「あかいぐみの実をみせとくれ。
村山籌子 トントンピーピ 青空文庫
」 トントンピーピのわるとびは、ぬすんだおくつをひからせて、あかいぐみのみをはねにつけ、白いおひげをはりつけて、はりつけて、からかささしてやつてきた。
村山籌子 トントンピーピ 青空文庫