歌柄
うたがら
名詞
標準
文例 · 用例
歌柄も、後期王朝末のものと見るが、適当らしくはあるが、仮りに女房の頓作から、古歌の字をかへて示したのを、直ちに原歌に戻して自分の心を述べたとしても、確かに小町の歌として信ずべきものには「雲の上は」の歌を伝へてゐない。
— 折口信夫 『鸚鵡小町』 青空文庫
しめやかであるけれど、さはやかな歌柄である。
— 折口信夫 『叙景詩の発生』 青空文庫
鑑賞法もどん/\移つて行つた為、歌柄を変へずには居なかつた。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
第一義の耿々の志を叫ぶのでなく、諄々と説いて教へると謂つた歌が、彼には相当にあつて、其が多少歌柄を落したといへよう。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
歌柄から言つても、さうである。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
それでも種々|歌柄についての短評などをも云つた。
— 斎藤茂吉 『島木赤彦臨終記』 青空文庫
第三句の、「入日さし」と中止法にしたところに、小休止があり、不即不離に第四句に続いているところに歌柄の大きさを感ぜしめる。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
内容がこれだけだが、歌柄が強く大きく、人麿的声調を遺憾なく発揮したものである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫