来去
きさっ
名詞
標準
文例 · 用例
ついでにアメリカ発見以来去る明治三十三年までに該地で採った金の価額を見積ってみると二百五十億円ほどになるという。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
屡長崎に来去して国語を解し諺文を識つてゐた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
以上の数人の長崎に来去した年月は、必ずや記載を経てゐるであらう。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
わたくしは既に梅泉の生歿年を明にし、又|略その江戸に来去した月日を推度した。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
何故と云ふに長崎にゐた清人は来去数度に及んだ例がある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
只わたくしは江の幾たび来去したかを詳にしない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
ただ人類天然の働きを塞ぎて、禍福の来去みな偶然に係るべき地位においてはなはだしく流行するのみ。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
または短夜や八声の鳥は八ツに啼く茯苓は伏しかくれ松露は露れぬ 思古人移竹去来去り移竹移りぬ幾秋ぞのごとく文字を重ねかけたるもあり。
— 正岡子規 『俳人蕪村』 青空文庫