散り零れる
ちりこぼれる
動詞
標準
文例 · 用例
もう些と、綺麗な窓掛、絨毯を飾っても遣りたいが、庭が狭いから、羽とともに散りこぼれる風情の花は沢山ない。
— 泉鏡花 『二、三羽――十二、三羽』 青空文庫
鬼神でも罪を許すであろうほどな鮮明な美貌からは若い光と匂いが散りこぼれるようである。
— 夕霧二 『源氏物語』 青空文庫
……濃緑の厚い天鵞絨のような苔に包まれた井戸、去年とおなじように、散りこぼれるうす紅の葩が溢れる水にくるくると舞いやがて井桁の口から流れ落ちてゆく。
— 桃の井戸 『日本婦道記』 青空文庫